昔から、「腕時計を見ればその人がわかる」と言われています。
オーソドックスなアナログ時計、スポーティなデジタル時計、最近は多機能なスマートウォッチをしている方も多いことでしょう。「時間はスマホで確認できるから、腕時計はしないよ」という人もいるかもしれません。

例えば、アナログ時計と一口にいっても、デザインによってその印象はガラッと変わってきます。例えば、シチズンの「エコ・ドライブGPS衛星電波時計」には、「ATTESA(アテッサ)」、「PROMASTER(プロマスター)」、「EXCEED(エクシード)」の3つのブランドがあります。時刻合わせ不要のGPS衛星電波受信機能、そして電池交換不要のエコドライブ搭載という共通点がありながらも、その表情はガラッと変わります。
このような時計をしている人を見たら、どう思うでしょう?
では、「人を見るプロ」はどんな風に腕時計を見ているのでしょうか。
そんな疑問を解決するために、これまでにさまざまな年齢層、職種の方と接してきた経験を持つ、ヘッドハンターの世古暁さんにお話を伺いました。世古さんは、若手ビジネスパーソンをターゲットとするキャリアコンサルティング、クラウドヘッドハンターズ株式会社の代表。数多くの人と接する世古さんから見て、「腕時計」とはどんなアイテムなのでしょうか?
「腕時計を見ればその人がわかる」という話は本当だとおもいますか?
それに対する返事でいうとマルだとおもいます。時計や靴は細かい部分なので、そこをキッチリしている人は「細かいところに気を配れるのかな」という判断基準のひとつになります。
いい時計をしているからよい、安い時計をしているからダメということはありません。“一体感”が重要だと思っています。サーファーのような格好をしている方が、防水性能のない高級腕時計をしていたら「おやっ」と思いますし、高級なスーツに身を包んだ方がごく普通の腕時計をしていると、「細かいところは気にしないのかな」といった感じで見ています。